まっさんの地域づくりブログ
町会運営・デジタル化

町会の回覧板をLINEでデジタル化する方法|実際にやってみた手順とコツ

2026年6月28日
「町会の回覧板、もっとラクにならないかな?」「LINEで回覧板ってできるの?」
そんな思いから、私の町会ではLINEのオープンチャットを使った回覧板を導入しました。この記事では、実際にやってみて分かった導入の手順・かかった準備・高齢者への配慮・登録者を増やすコツを、これから始める方に向けてまとめます。

① なぜLINE回覧板なのか(紙の課題)

従来の紙の回覧板は、長年地域を支えてきた大切な仕組みです。ただ、実際に運用してみると、今の生活スタイルに合わない場面が増えてきました。

とくに急ぎの連絡(防災・不審者情報など)は、紙だけでは間に合いません。そこで「紙を補う仕組み」としてLINEを使うことにしました。

② どのLINEを使う?(公式アカウントとの違い)

町会でLINEを使う方法はいくつかあります。私の町会では、いろいろ比較した結果「LINEオープンチャット」を選びました。

種類特徴町会向き?
LINE公式アカウント配信数に制限あり。お店向き
LINEオープンチャット無料・匿名で参加できる・人数制限ゆるい◎ おすすめ
普通のグループLINE電話番号を知られる・管理が大変×
オープンチャットを選んだ理由
① 無料で人数の心配が少ない
匿名(ニックネーム)で参加できるので、ご近所に電話番号や本名を知られずに済む
③ 鍵(参加コード)をつければ、知らない人は入ってこられない

③ 導入の手順(4ステップ)

1オープンチャットを作る

スマホのLINEアプリから、オープンチャットを新規作成します。名前は「○○町会 回覧板」など、分かりやすいものに。参加には「参加コード(合言葉)」を設定して、関係者以外が入れないようにします。

2参加用のQRコードを用意する

オープンチャットの招待リンクから、QRコードを作ります。無料のQRコード作成サイトを使えば、スマホで読み取るだけで参加できるQRが作れます。これを回覧資料に印刷します。

3紙の回覧板で案内する

少し皮肉ですが、最初の案内は紙の回覧板で行うのが確実です。「LINEでも回覧が見られるようになりました」という案内文と、QRコード・参加コードを載せた紙を全戸に回覧します。

4紙とLINEを併用して運用する

登録した方にはLINEで、していない方には紙で。どちらでも情報が届く形でスタートします。回覧資料はLINEにも投稿し、回覧の遅れによる情報格差をなくします。

④ メリットとデメリット

✅ メリット

⚠️ デメリット・注意点

⑤ 高齢者・スマホが苦手な方への配慮

デジタル化でいちばん大切なのは、「全員が使えるわけではない」という前提を忘れないことです。

LINEはあくまで「便利な方は使ってください」という選択肢のひとつ。ご高齢の世帯やスマホを使わない方には、これまで通り紙の回覧板をきちんとお届けします。「デジタルか紙か」の二択ではなく、両方を続けるのが現実的です。

むしろ「紙をなくす」ことを目的にすると、取り残される方が出てしまいます。目的は「情報をより早く・確実に届けること」。そのための選択肢を増やす、という考え方が大切だと感じています。

⑥ 登録者を増やすコツ

私の町会では、約200世帯のうち、スタート時は15人ほどの登録でした。そこから少しずつ広げて、現在は約50人になっています。やってみて効果を感じたコツがこちらです。

大事なのはコツコツ続けること。一度の案内で一気に増えることはありません。回覧のたびに少しずつ、を積み重ねるのが結局いちばんの近道でした。

⑦ まとめ

町会の回覧板のLINE化は、決して「紙をなくす」ためのものではありません。紙とデジタルを併用して、情報をより早く・確実に届けるための工夫です。

✔ LINEはオープンチャットが町会向き(無料・匿名・鍵付き)
✔ 最初の案内は紙の回覧板が確実
高齢者には紙を続ける。デジタルは選択肢のひとつ
✔ 登録者は繰り返しの案内でコツコツ増やす

同じように「町会のデジタル化」で悩んでいる方の参考になればうれしいです。小さな一歩からでも、地域の情報共有は確実に良くなっていきます。一緒に、無理のないデジタル化を進めていきましょう。